脳内会議、始める。
議題は──「流れを無視した変化は美しくない」。
磁器素材に魅了され、その想いを形にする最良の手段として、私は白磁を作っている。
白磁を作る理由や目的が明確に一本筋として通っていることこそ、私にとって作品制作の流れの核だ。
だからこそ、鮮やかだから!、華やかだから!、同じ形でもいろんな色を使ってアイテム数を増やしたい!!という、
安易な理由でその流れを断つことは、私にとって最も美しくない。
誘惑はやってくる。
赤、黒、鮮やかな色たち。置けば一瞬で華やぐし、強さや対比も生まれる。
華やかに見せるだけなら簡単だ。
しかし、流れを乱してまで手を伸ばす価値はあるのか。
脳内の私が叫ぶ。「いや、それは目的の流れを壊す行為だ」
青白磁だけは例外だ。
青白磁は白磁の流れを乱さず、そっと寄り添い、柔らかく溶け込み、広がりを与える。
安心して制作できるし、流れを守りつつ少し自由を楽しめる存在だ。
結局、私が最も大事にしているのは、制作の理由の流れを守ることだ。
安易な刺激に惑わされず、内側の論理と感覚に従うことで、作品も私自身も自然に整う。
──はい、自己満足だと言われれば否定はできない...。だが、これが核心である。
とはいえ、晩年期には絶対に色で遊ぶつもり(笑)
最後の最後では、人間としての欲望に従う。
白磁や青白磁の整った流れも、柔らかな光も気にせず、
赤も黒も青も緑も思いつくまま自由に使う。
整然とした流れの先で、密かに潜んでいる欲望が顔を出した時、
誰かが心の中で突っ込むのだろう・・・
「ちょ、白磁作家なのに!いろんな色使ってるじゃん!!」
笑いと驚きの中で、陶芸人生の最後に思いがけない展開が幕を下ろす。
自分の欲望に正直でいること、それが何よりも楽しい結末なのだ。

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