晩香窯について

 

 

・晩香窯のご紹介

 

晩香窯は明治17年創業の窯元です。
その拠点は江戸末期に建てられ、今では伝統的建造物に指定された住居兼ギャラリー。

古き良き時代の空気が、静かに流れています。
建物の奥、小さな川を渡った先には、ものづくりの息遣いが感じられる制作工房が佇みます。

 

初代・庄村健吉は俳号「晩香」を名乗り、その名を窯に刻みました。
2代・庄村吉朗、3代・庄村令太の時代には有田でも屈指の規模を誇り、

赤絵を中心とした華やかな作品づくりで知られました。

戦時中には陶磁器代用品などの工業製品を手がけ、その中のひとつ、自社製の陶磁製ポットは戦後、

東京裁判の場で実際に使われました。

 

戦後は窯の規模を縮小しつつも、4代・庄村喜美江が長崎・佐世保の地で外国人向けのお土産品を制作し、

時代に寄り添いながら窯の火を守り続けました。

 

そして現在。
5代・庄村健、6代・庄村久喜の親子二人は、「磁(いし)の美」を探求する陶芸家として、

静かに、しかし力強く、次の時代への表現を生み出しています。

 

 

時代を超えて受け継がれる、美と誠実なものづくり。
晩香窯は、今日も静かにその物語を紡ぎ続けています。

 

・作家紹介

 

晩香窯5代・庄村健(しょうむらけん)

 

1949年 佐賀県有田町にて生まれる

 

1969年 人間国宝 井上萬二氏に6年間師事

 

2018年 厚生労働大臣認定「現代の名工」

 

2019年 黄綬褒章 受章

 

主な賞歴

日本伝統工芸展 文部大臣賞受賞 / 西日本陶芸美術展  内閣総理大臣賞 / 九州山口陶磁展  文部大臣奨励賞 受賞

その他多数受賞

 

 

晩香窯6代・庄村久喜(しょうむらひさき)

 

1974年 庄村健の長男として有田町にて生まれる

 

1997年 熊本工業大学 工業化学科卒業

 

1999年 佐賀県立有田窯業大学校 卒業。同校の嘱託員として2年間勤務した後、晩香窯にて作陶を始める

 

主な賞歴

日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞 / 西部伝統工芸展  朝日新聞社大賞 受賞 /

現在形の陶芸  萩大賞展Ⅳ  審査員特別賞 受賞

 

・アクセス

 

お車で

・有田・波佐見インターより 約6分

電車で

・有田駅より車で 約4分(徒歩約20分)

 

 

晩香窯

佐賀県西松浦郡有田町赤絵町1-2-3

 tel: 0955-42-2035

fax: 0955-42-2141

email: bankougama@gmail.com

 

営業時間:9;00~17:00

不定休
※営業日が変動するため、事前にお電話やウェブサイトでご確認いただくことをお勧めいたします。