

ニシカラ會 -新たな陶芸の潮流-
会期:2025年10月4日㈯~13日㈪祝
会場:福岡三越9階 三越ギャラリー
かつて日本が海を閉ざしていた時代、唯一開かれていた長崎・出島には、西から風が吹いてきました。
その風は、異国の文化や技術、新しい価値観をもたらし、やがて日本中に広がっていきました。
「風は西から」。
この言葉は、十四代酒井田柿右衛門先生と中島宏先生、ふたりの人間国宝が語り継いできた思想でもあります。
私たちニシカラ會の六名は、その言葉に共鳴し、 九州・山口の地に根ざす陶芸家として、各々の伝統や技を携えて集いました。
有田、唐津、小石原、熊本、萩。
異なる土地、異なる表現を背景に持つ作家たちが一堂に会するこの會では、それぞれの個を尊重しながらも、
互いの技と感性が交差し、刺激し合い、 新たな創造が芽吹いていくことを目指しています。
西から吹く風が、かつて人々の心を動かし、新たな文化を育んだように。
この展覧会が、作品を通じて誰かの感性にふれ、小さな気づきやよろこびを生むきっかけになればと願っています。
いま、私たちにできる「風」とは何か―。
それを探る旅のひとつとして、本展をご覧いただけましたら幸いです。
ニシカラ會 一同
九州山口の陶芸家6人による集団「ニシカラ會」。
長らく水面下で準備してきましたが、このたび福岡三越にてお披露目する運びとなりました。
実は、ニシカラ會のキックオフとして、9月27日には福岡の創作フレンチレストラン「GohGan」にて、
一夜限りのコラボレーションイベントを開催しておりました。
メンバーの器でフレンチコースをお楽しみいただき、そうそうたるゲストの皆様にご好評をいただきました。
福岡三越での展示では、新作の発表に加え、コラボイベントで使用した器も特別に販売します。
6人それぞれのジャンルでのスペシャリストが生み出す、独自の作品の数々をぜひご覧ください。
さらに、会期中には特別イベントも予定しています。
10月5日(土)午後2時~
:国立美術館国立工芸館館長・唐澤昌宏氏、脳科学者・中野信子氏、GohGanシェフ・福山剛氏によるスペシャルトークショー(定員50名)
10月12日(日)午後1時~
:庄村久喜と渋谷英一によるギャラリートーク
詳しくは福岡三越の公式サイトをご覧ください。→福岡三越HP
コメントをお書きください