さて、今日は困ったテーマです。
「オリジナルの表現って、どうやって言葉にしたらいいんだ?」──という悩み。
昔の私は、細かく説明してはみたものの、ほとんど伝わっていなかった。
言葉を積み上げるだけで、聞く人は頭の中で「???」状態。
作品の姿はスルーされ、私はひたすら空回りしていたのだ。
作品の光沢について聞かれると、
「このシルクのような光沢は、実は〇〇を◇◇して、それを△△して焼成すると──」
と、理科の実験報告みたいに語っていた。
その間、相手の目がだんだん遠くに飛んでいくのを見て、
「今この人、晩ごはんの献立でも考えてるな」と悟る始末。
──うん、伝わっていない.....。
そこで最近は少しやり方を変えた。
「シルクのような光沢をもつ白磁です」
「クラシック音楽のように優美な白磁です」
そう言った方が、なぜか相手の目が戻ってくる。
理屈で積み上げるより、感覚で伝える方が届くこともあるのだ。
私の白磁には二つの方向がある。
ひとつは、クラシックのように優美で静かな白磁。
釉薬がオリジナルで、シルクのような柔らかな光沢を生む。
造形は優雅なラインで構成しているが、特別な技巧を使っているわけではない。
その静かで繊細な美しさを言葉で説明しようとすると、途端に迷路に入る。
もうひとつは、ロックのように力強く、勢いのある白磁。
技法そのものがオリジナルで、見た瞬間に伝わる。
「エネルギーを感じますね」と言われれば、説明は意外とラクだ。
目に見えて伝わるものには、言葉はいらないのかもしれない。
結局、オリジナルの表現を言葉で伝える方法は、
理屈でも比喩でもなく、ただ「見てもらうこと」に尽きる。
──とはいえ、今日もこうして文章を書いている....。
作品は黙って美しさを語っているのに、
私は文字を積み上げすぎて、文章だけで大騒ぎしている。
作品に「黙れ」と言われる前に、そっとパソコンを閉じることにしよう....。

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