作陶中に流れるYouTube広告。いつもはスルーするのに、やたら出てくるロクロ動画に釣られてつい視聴。スルスル伸びる茶色の粘土に「いいなぁ・・」と心の声。
有田で磁器ロクロを学んだ者として、粘りのない磁器粘土の手ごわさを思い出しつつ、「磁器って簡単!」なんて無邪気な特集タイトルに再びモヤモヤ。
世の中には“簡単そうに見える磁器”と“実際に簡単じゃない磁器”があるのだ。
…という、だれの役にも立たない、心の中の葛藤を綴っただけの話。時間がある方だけ、どうぞ読んでやってください。
幼いころ、父からもらった磁器粘土。その白さと触感が、大人になった私の制作の核になった。白磁を突き詰め、行き着いた先は「纏うカタチ」という新たな表現。今回のブログは、そんな制作の裏にある悩みや気づき、そして「表現とは何か?」という問いに対する今の自分なりの答えを探る脳内整理日記です。過去のブログと内容が重なる部分もありますが、それもまた、考え続ける者の宿命ということでご容赦を(笑)
今年も有田陶器市が無事に終了しました。たくさんのお客様との出会いに恵まれ、私の白磁が「他とは違う」と自然に受け取っていただけたことに、深い喜びを感じています。海外からのお客様との交流もあり、心に残る時間となりました。
体調不良の中で駆け巡る頭の中。箱書き、制作、展示準備…気づけば手いっぱい。でも、リアルなお客様との時間を大切にしたいという思いから、Web陶器市は不参加へ。そして今年は佐賀新聞社賞も。妄想と現実の境目から、お届けします。
庄村健・庄村久喜作陶展「継ぐ、創る」を終え、作品への新たな気づきを得た一週間。庄村久喜の「纏うカタチ」は、ストイックな制作姿勢と自由な表現の両方を求める中で生まれた。繊細さと大胆さ、そのバランスを楽しみながら作陶することこそ、自分にとっての“健康的な創作”だったのかもしれない。
父の背中、コンテストでの気づき、そして定窯白磁。過去の経験を振り返りながら、なぜ僕はこの白磁を作るのか?脳内会議の記録をお届けします。
2024年の振り返りと2025年の抱負を記述しました
白磁作家として、「これが私の白だ」と言える表現にたどり着いたものの、引き算の美を追求する他の作家と差別化できない悩みがありました。しかし、「足し算の美」という新たな発想を得て、白磁の可能性を広げる挑戦を始めたはなし。
庄村久喜の白磁の新作です。
まだ作品名はありませんが、どうしよう・・。
捨てる神あれば拾う神あるというはなしです。いろんな神がいるということを実感した陶芸家のはなしです。